東久邇宮記念会のあゆみ

会長 岩田元吉 名誉会員 吉村陽子

1963年(昭和38年)東久邇宮記念賞の創設(会の設立)

共通のご友人の結婚披露宴がきっかけとなり東久邇盛厚殿下と豊澤豊雄会長(発明学会)のご縁が始まりました。東久邇盛厚殿下は当時の社団法人発明学会の名誉総裁を引き受けられ総会では「祝辞」も述べられました。

1969年(昭和44年)東久邇盛厚殿下52歳でご逝去 東久邇佳子様名誉顧問就任 

晩年、病床に呼ばれた豊澤豊雄会長は殿下より発明思想の普及に努め発明人口を増やしてきたことへの感謝の言葉を賜ります。そして「わが家の名と財産を使ってよいから大小発明やユニークな善事につくされた方に記念賞を出して顕彰してほしい。一層の発明人口の増加と大小を問わず発明を尊ぶ思想を託したい」とこの上ないお言葉を頂戴しました。

このお言葉は殿下の遺言として発明思想の普及・実現に尽くしてくれた有名無名の人々に広く記念賞を出してその功績を称える「大きな心の礎」となりました。豊沢会長は、当時の科学技術庁の中に「褒賞クラブ」をつくり、科学技術庁が廃止されるまでの35年間で、1,000名を超える受賞者が誕生しました。また、東久邇佳子様が東久邇宮記念会の名誉顧問にご就任され、授与式では受賞者に賞状を手渡されました。

当時の主な受賞者(敬称略)

元内閣総理大臣 三木武夫・中曽根康弘・竹下登

元東京都知事   青島幸男

アンテナ発明者  八木秀次

モーター発明者  馬渕健一

ロケット研究者  糸川英夫

トヨタ創業者   豊田喜一郎

日刊工業新聞社  白井十四雄

落語家 柳家金語楼・江戸家猫八

2002年(平成14年)NPO法人発明知的財産研究会 設立

東久邇宮記念賞の事業はNPO法人発明知的財産研究会に引き継がれました。

2007年(平成19年)東久邇宮文化褒賞 創設

文化的活動を通して文化・芸能・福祉・医療の発展に寄与された方に、その功績を称えるために創設されました。

主な受賞者(敬称略)

順天堂大学外科医 天野篤

ギニア大使館顧問 オスマン・サンコン

わかさ生活創業者 角谷建耀知

狂言師 和泉元彌

声 優 野沢雅子

書道家 深津諭美子

腹話術 いっこく堂

2010年(平成22年)2月11日 豊沢豊雄会長102歳でご逝去

2018年(平成30年)東久邇宮平和賞 創設

どのような産業や文化も存在できるのは「平和」があってこそ。

産業、文化、平和、この「三大思想」が柱となり人類の未来がある。という想いからこの平和賞は記念賞と文化褒賞の両賞受賞者に贈られる賞として2018年に生まれました。

東久邇盛厚殿下のお父上である「東久邇宮稔彦王」は戦後、内閣総理大臣として戦後の日本を治める大役を努められました。実は1941年にも第3次近衛内閣総辞職を受けて後継首相として名があがりましたが実現することはなく、その時総理大臣になっていたらこの大戦を避けられていたかもしれないと今でも語られています。その想いを引き継ぎ表彰したいと提言されたのが先の大戦において「特攻隊員」であった岩田元𠮷幹事長でした。その想いに共感し吉村靖弘会長により平成30年に東久邇宮平和賞が創設されました。

2020年(令和 2年)12月14日 吉村靖弘会長87歳でご逝去

2021年(令和 3年)NPO法人発明文化研究会に名称変更

2024年(令和 6年)現在、東久邇宮記念会会長に岩田元𠮷様がご就任されております。

            吉村陽子様、6月最高顧問退任、現在名誉会員

 

名誉会長 豊澤 豊雄 吉村 靖弘